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2021年05月17日の記事は以下のとおりです。

いわさきちひろさんの絵4

  • 2021/05/17
ちゅうりっぷぐみのお友達がごっこ遊びしています。

お部屋の遊びのコーナーの作り方の中に、ごっこ遊びのための道具類は本物そっくりものではなく、見立て遊びができるようにしておく、というものがあります。
本物そっくりの電話よりも電話と見立てることができるものを置いておく、ということで、見立て、子ども本人のイメージとか想像の余地を残しておく、という意味です。

これはほんの一例で、子どもたちが自分でイメージする余地を残しておく、自分で開け閉めしたりする余地を残しておく、自分で元の場所に戻す余地がある、自分で何だろうと思って聞いたり調べたりする余地がある、こういった視点でお部屋作りを工夫しています。こういった工夫は細かく随所にちりばめることができます。

大人の側がすべて先回りして子どもたちが意識して何も働きかけたり考えたり注意しなくても、何でも自動的に大人がやってくれて、子どもたちがよくわからない事柄の回答は大人の中にすでにあるもの、そういった認識が子どもたちの中で当たり前にならないように、お部屋の仕組み作り、クラスの仕組み作りを意図しています。

いつも出てくる主体性の発揮をお部屋作りの中から意図するということですね。

園の中は当然子ども集団のクラスという出発点があるので、この視点がなければ子ども集団作りはかなり困難なものになるかもしれません。
年齢が上がっても不相応に大人任せになると、ふざけたり茶化したりという姿が見られるようになるかもしれませんし、暇つぶしみたいな行動が出てくるかもしれませんし、目立ちたい子がネガティブな情緒を起こして大人の注意を引こうとするかもしれません。

子どもたちが自分で考えたり、役割を引き受けてやる中で、自分って周囲を把握している感、自分って大人の関心の中にいる感、自分ってやれるよね感、そうしたことの体験を繰り返す、繰り返してその目指す先が大げさに言えば~~~と見ているんです。

大人が答えを言う前に急停止して、「君ならわかるはずだ、わからなくても既に感じ取っているはずだ、それが何かを言うとそれは私の答えであって君の答えではない、私は君の答えが聞きたいのだ」という、これは小学生を相手にした教師のセリフでしたが、同じ方向だと思います。

こうしたセリフを大人から堂々と質問されたとき、子どもたちは「自分は重要ではない」「自分はいてもいなくても同じだ」みたいな自己否定感を持つでしょうか。

さ、ええ、岩崎保育園は芸術家を育てようとしているでしょうか。の続きでしたが、また話がそれてしまった、、、、しまいましたが、これはまた次回に。





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