エントリー

2021年05月13日の記事は以下のとおりです。

いわさきちひろさんの絵

  • 2021/05/13
たんぽぽぐみのお友達のシーンとたんぽぽぐみのお部屋紹介。

例えばテレビアニメのキャラクターなどは動画の放映のために大量のネガ絵を作るために単純化された製作サイドの作りやすい、人気を目的とした図柄になっています。

よく考えられた絵本などは製作サイドは絵そのものに子どもたちが細部にわたるまで何かに気づくように、人気というよりも絵本作家や編集者の意図が伝わるように、私たちの想像を超える時間と苦労を重ねて出版までこぎつけています。

四季の花とか、葉っぱとか、それぞれに単なるモチーフ以上に子どもたちの何かに訴える力があります。

それで、岩崎保育園では、お部屋の壁面などの環境は、くまさんうさぎさんが切り抜かれた図柄やアニメのキャラクターではなく、作家の絵や自然のモチーフなどを用いたものとなっています。
作家の本物の絵などはもちろん予算的にムリですけれど。

テレビアニメについては見る側が受け身でしかありえないということと、光や音、動きの刺激が子どもたちには強すぎる、ということも挙げられます。
光や音の激しい動きや強い感情、また例えば大人の必要以上のハイテンション、などというのは刺激が強くて大人でもそこにじっと注目します。

ここで注意しておくべきなのは、活動においても子どもたちは強い刺激でそのときは満足しても、、逆に次はもっと強い刺激、もっと見た目がすごいものを、などエスカレートして不必要なフラストレーションの元になったりもする。
よくテレビで子どもたち相手に踊ってハイテンションの大人の映像が流れますが、普段の生活の中であれは大人も続きませんし、子どもたちを興奮させることを目標としているわけでもないです。

子どもたちは普段の生活の中で葛藤を体験して感情が爆発したりもありますが、大人はその感情を受け止めつつも、それを言葉などに変換してその子がなるべく状況や自分の気持ちを客観的に見ることができるお手伝いを継続して行う、ことの方を主眼にします。

それと、お外の季節のちょっとした変化や絵の細かなところまで気づく力が最初から子どもたちに備わっていますが、外の刺激の強さに慣れてしまうと、その辺が弱くなるというあたりも継続して唱えられています。

いわさきちひろさんの絵が掲げられてますね。

不思議と空気を醸し出すというか、線なのか色使いなのか、こうしたことも受け手が様々に感じ取ることができる環境にしたい、ということもあります。

このテーマは長くなるのでまた次回に。





ページ移動

  • < prev
  • next >
  • ページ
  • 1

ユーティリティ

calendar

042021/0506
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

category

  • カテゴリーが登録されていません。

search

エントリー検索フォーム
キーワード

feed