エントリー

2021年05月11日の記事は以下のとおりです。

教えにくいもの

  • 2021/05/11
すみれぐみさんのお友達が台の上を渡っています。

バランスをとりながら平均台の上を歩いたりを繰り返して、子どもたちの大まかにいえば体幹が成長していくでしょう。
体幹、またとらえにくい語感ですよね。
若い大人でも姿勢がしゃんとしてないとか、すぐべたっと座ってしまうとか、ゆっくりした動きのときにフラフラするとか、生活全般に体幹が弱いといいことはありません。
筋肉の力よりも体幹の力から発したものは威力がある、という武道の先生はたくさんいます。
体のどこか一部だけの筋肉が発達していても、全身で動くのだからケガをしやすくなる、とも言われます。
先の記事のイチローのパワーも体幹から出るものです。

筋肉をトレーニングする、筋トレは教える方からすれば教えること伝えることが目に見えているので、何をどうしたら筋肉ムキムキになるかはっきり明快に教えることができます。
これに対して体幹の方は体の基礎ですが、目に見えません。教える方からすれば教えにくいです。ただ、教えなくても、小さな子どもの場合は楽しくサーキットしたりサッカーのゲームをしたり、里山で虫を追いかけたり川辺で転ばないように気をつけながら遊んだりすることで体幹はしっかりしてくるので、伝えるのに難しくはありません。

これが、筋肉の方から先にトレーニングして体幹活動は後回し、になるとどうなるでしょうか。
まずケガが心配になりますし、筋肉トレーニングってした人しかわかりませんけど、相当キツイ。本格的にやるとなるとアメリカの海兵隊か何かの訓練シーンみたいになります。

文字、数字、とか行事で子どもたちが披露するもの、これは目に見えます。きちんとできたら華やかで感動しますし、周囲の大人からの評価は高まります。
文字を覚える前の前提となる内面の言葉が充実すること、自己主張したり、困ったら大人に説明しようとしたり、時には自問自答して自分で気持ちの向きを変えたり、これらは目に見えません。これらがされているからといって、周囲からすれば、華やかでもないし、そういうことを観察してない限り感動もしないでしょう。

平成十年代から、これら目に見えない非認知能力とか、キーコンピテンシーとか、世界的にそこに投資しないと人間は成長しない、ということを経済の専門家(OECD)の方から主張され始めました。世の中の変化が速くなり、答えのない課題に取り組む人材、自分で考えてサバイバルできる人材、が求められた、ということです。
もちろんビジネスに限ったことではなく、環境の問題とか、個人の家族生活の問題とか、個人の人生すべてにわたるもの、と教育の目標が再定義されました。


そういうことから、日本の保育指針とか教育要領や小学校などの学習指導要領が変わりました。
コロナの問題で、これらのことは今現在、シリアスな問題として関係者の前に課題として横たわっているという状況です。

さ、明日は久しぶりにギラヴァンツのコーチが来てくれます。




ページ移動

  • < prev
  • next >
  • ページ
  • 1

ユーティリティ

calendar

042021/0506
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

category

  • カテゴリーが登録されていません。

search

エントリー検索フォーム
キーワード

feed