笑顔で手探り
- 2021/06/30
すみれぐみさんのお友達はカプラを積んでいます。幼稚園積み木より積み方自体は難しいはず、手探りしている感じが伝わってきます。
園に設計士さんが来たとき、お部屋の積み木を見て図面がなくてどうやってここまで積むの?と聞いてましたが、だいたいのイメージだけして後は手探りで積んでいく。当然誰かが違うところに積んだり、足に引っ掛けたりしてそれまで積んでいたものが壊れてしまうリスクもある。
ちょっと突っ込んだ話になるかもしれませんが、いろんな職場で聞く話で、この手探りで何かをすること自体を嫌ってしまうタイプの人が時々います。ずっとテストなどで点数をつけられていたためなのか、それとも他の理由なのかちょっとわかりませんが。
失敗を恐れているのか、自分を評価されることに抵抗を感じているのか、自分は最初から出来ているんですよ、能力があるんですよ、完璧なんですよ、というオーラを発しているタイプです。
もう最初から正解を言わないと気がすまないタイプで、それでうまくいかなかったりすると私のせいではない!というメッセージが強く、コミュニケーションがあまりとれない、ということがあります。
遊びも仕事もある部分、手探りでああでもないこうでもないとやっている時間と、軌道に乗っている時間、とありますが、いろんな職場の責任者の方はこの手探りの時間にとても注意しているんじゃないかなと思います。
取り組んでいることなどがどうもうまくいかない、おかしい、と思ったら「自分の思っていた展開と違う」「ここが見落としだったかも」みたいな自分をある意味オープンにして人にアドバイスを求めたり場合によっては助けを求めたり、どちらにしても最初から最後まで完璧に自分一人でこなすなんて、どの仕事であっても難しいのではないかな。
子どもの時から、この「手探りの時間」をクラスで共有することには意味があると思います。それと、すみれぐみのお友達みたいに笑顔で手探りしたいですね。