キーハウス登場
- 2021/06/26
たんぽぽぐみのお友達はキーハウスの扉を開けたり閉めたり遊びをしてますね。
保育教育要領の計画にはゼロ歳の養護(食事・排泄など)と教育の計画も含まれますが、ゼロ歳児の教育って何?と思われるかもしれません。
このときゼロ歳児の教育に限らず何歳児でも同じですが、何かができるようにすることが、ここでいう教育ではない、と見ます。
キーハウスって、それの意味をキャッチするのにとてもいいツールなんです。
キーハウスの6個の扉にカギが仕掛けられているのはなぜか? これは子どもたちの手先を器用にするためではありません。カギは子どもたちが扉の向こうに興味を持つようにする仕掛けです。
するとなぜ子どもたちにキーハウスの扉の向こうに興味を持ってもらいたいのか? 子どもたちがキーハウスの扉を自分でこじ開けようとしてほしいからです。
するとなぜ子どもたちにキーハウスの扉をこじ開けさせたいのか? 子どもたちの手先を器用にするためではありません。 子どもたちがなるべく受け身にならない時間を確保したいためです。
するとなぜ子どもたちが受け身にならない時間帯を確保したいのか? 子どもたちが自分を保護してくれる人と向き合う時間とともに、子どもたちが自分を保護してくれる人と同じ方向を向いて自分から何かに働きかける時間を持ちたいからです。
保育教育要領だけの話ではなく、小さな子どもだから自分から何かに働きかける時間を持たなくてもいい、先生の話だけ聞いていればいい、とはならないということですが、これもどうしてそうなるのでしょうか?
乳幼児、学童期、思春期を通じて、それぞれの発達課題をクリアしていくのですが、ゴールは自分の歩く道を見つけることになっています。
専門的にはエリクソンの言うアイテンデンティティを確立する、ということですが、自分の歩く道を探す行為は赤ちゃんの時から始まっている、と子どもたちの発達をとらえます。
赤ちゃんがハイハイをしたり、つかまり立ちをして歩き出すのも、この最終的なゴールに本能的に向かおうとしている、と見ます。
キーハウスはそれを設計開発した人の思いがはっきりしたツールなんです。
では手先を器用にする必要はないの?というところですね。また次回に。