わらべうた
- 2021/06/10
たんぽぽさんのお友達はわらべうたに包まれて笑顔に。マザーグースは外国のわらべうたですが、絵本になってて母と子が歌と絵本でやりとりして楽しむことができるとあります。
日本のわらべうたも絵本が出てないだろうか。
昨日の続きですが、6歳ころから12歳くらいまでの発達課題は 勤勉性 対 劣等感ですね。これも物々しい言葉です。
ちょうど園でいうと年長さん後半から小学校の時期までです。
1歳半から自分でいいこと悪いことを判断して自分で行動をコントロールできる芽が育ってくる、3歳半からお友達と活動する中でその子の思ういいこと悪いことを適用したり、自分の判断が受け入れられり拒絶されたりしながら、受け身にまわることなくお友達との関係を自ら築いていく態度が育ってくる、その後ですね。
これはお友達・仲間と体験や話、モノなどを共有することによって、将来集団に所属するために必要な相手と共存できるような生活体験を積み重ねる必要がある、くらいの意味合いです。
4,5歳くらいの幼児ならお友達と一緒に関わることの繰り返しですが、6歳ころから、お友達とモノ・コトを共有する体験の量がその後の発達にとって必要になってくる、という感じです。
たいそうなことではなく、給食当番としてオカズをお皿に不公平にならないように取り分ける、とか、一緒にサッカーをする、アンフェアなことがあれば抗議したり、トラブルになれば話し合う、おしゃべりから口ケンカもあるでしょうね、そういう共同体験の量が大事になってくる時期。
このお友達と何かを共有する体験が不足すると、自分の都合ばかり言って人としょっちゅうトラブルを起こすとか、要領がいいわりには相手に対する本当の支援感情が乏しく思いやりがないと思われてしまうとか、人にマウントばっかりしてて人が離れていくとか、いつも上から目線だったり人をコントロールして支配する傾向が顕著だったり、これらも社会に出るとどんどん自分の居場所を縮めてしまいますよね、こういう未来を避けよう、ということにもなります。
極端な例ですが、皆さんは園の子どもたちの集団はどちらの姿がいいですか?
1.みんなそれなりの個性があって笑顔が多く運動会や発表会の出し物や演目は多少デコボコバラバラしているけど、おやつのパンが2~3個足りない時はそれぞれのパンをちぎったりナンダカンダとみんなで分け合いっこするクラス。
2.みんな同じ姿勢で行儀が良く、笑顔が少なくて運動会や発表会の出し物は完成度が高く感動的で、おやつのパンが2~3個足りない時はみんな先生が何というかきちんと聞こうとするクラス。
実際にパンが2~3個たりなくなるようなシーンはありませんが、子どもたちのその後の将来を見たとき、自分の仕事、会社員でも自営業でも、自分のやるべきことにコミットできるか(勤勉性)、それとも自分のやるべきことを避けようとするか(劣等感)、この時期の影響が大きいとしたら、1の方がいいと思います。
ああした方がいいじゃないか、違うよこうしてみよう、パンをちぎってこれとこれが同じ大きさで・・・こういう輪の中にその子が入れているかな、入れていないかな、ポツンとしてたり、スネたり圧倒されたりしてないかな、我関せずの無関心だったり、そういうお友達を馬鹿にしてたりしてないかな、そんな見方もします。