リスクを外に出す
- 2021/07/15
一人が頑張ってサッカーすると、もちろんそれは一人の力ですけど、2人がチームを組んでサッカーすると、それは二人分の力ではなく3倍、4倍とサッカー力がアップします。
これはどのチームスポーツでも、職場でも同じことだと思います。
その場合のチームはそれぞれ役割が決まっていて、それぞれ持ち場が決まっていて、みんなが同じことをしないこと、それと俺はアイツより出来る、みたいな競合関係になっていないことが前提ではありますが。
この能力は人間だけに備わったもので他の動物にはないみたい。(お猿さんにはあるのかな、ちょっとわかりません)
マンモス相手に戦っていた時代から続くものなのかもしれない。
人の赤ちゃんは大人と一緒に遊んでいて、大人が途中で赤ちゃんのお手伝いをやめると、赤ちゃんは指差しや声を出して大人の参加を促す、という実験をした海外の研究者がいました。
この研究者は何をしたいのかというと、チンパンジーの子どもにも途中で大人がお手伝いをやめるということを実験したそうです。結果、その子チンパンジーは一人でそれまでやっていたことをやり続け、自分ではできないとなるとあきらめることで終わった、というものでした。
実は今、大人にこのタイプが多くて、自分からは援助を求めない、一人でひきこもるように行動して出来ないことがあるとすぐにあきらめる、というパターンが多い、とよく耳にします。
当然、社会人になるとそれではマズイ。社会人職場ではちょっとでも違うかな、なんかおかしい、自分じゃよくわからないな、みたいなことがあると、私の場合だと専門家とかお役所とか関係先に電話をかけまくってどういうことかを把握し、信頼のおける人に相談して意見を聞いて、そこから考えてみる、だいたいそういうことがプロローグになります。保育園の中だとその都度お話合いによって課題を見ていく、ことが必要になってきます。
メンタルは何にしろ一人で抱え込んでさらに悩みまで抱え込むとけっこう簡単に疲弊するような気がしています。
なので自分の中で問題を抱きしめて延々と悩むより、まず外に向かって自分の問題を伝える、働く人が心身を守るためにもそこからを始まりとする習慣をつける、ことがとてもとても大事になってくると思います。