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アタッチメント

  • 2021/06/14

たんぽぽぐみさんではつかまり立ち、つたい歩きのお友達が増えてますます活発になりそうです。

たんぽぽぐみさんのクラスへ入園すると、なるべく特定の大人が食事や排せつの生活介助をします。
〇〇ちゃんにはなるべく~先生と特定して決めています。
~先生は休みの日があったりしますし、また遊びの時間はもっと広く大人とお友達に関わりますので、誰か特定の大人が遊びの相手と決まってはおりません。

これは愛着行動(アタッチメント)の考えから教育・保育要領に育児担当制として平成18年か、確かそのあたりから明記されました。

愛着行動というのは、ゼロ歳児は親とか、特定の大人に全面的に依存して、その特定との人との関りでその人を安全基地として、他の人に親しみを広げたり、探索活動をする、というものです。

愛着行動のことは古くから言われてましたが、それが育児担当制として教育・保育要領に明記されるまではけっこう時間がかかりました。

なるべく特定の大人が食事・排泄の介助に関わろうということで、たんぽぽぐみの保育者の一日は子どもたちの日課・時間帯において、どの大人がどの子の介助をする、とはっきり決めています。

それらの仕組みはクラスや園で共有していて、その仕組みは毎日繰り返すことでゼロ歳児にでも基本わかる、理解できていくととらえます。

小さなことでも習慣になれば、それ自体自分でできることがひとつ増えたことになります。

愛着行動についてはよく知られていますが、ゼロ歳児のような時期に、特定の大人を安全基地として全面的に依存する体験を積み重ねて、他の誰か、外界の遊びと自分の行動を広げていくことができる、というものですが、両親がいないような子どもであっても、里親だったり、施設の先生がアタッチメントの対象として成長する軌跡を辿ります。

周囲も手がつけられないような人が何か悪いことをしでかして警察のお世話になったようなときに、たまたまそこの刑事さんが親身になってくれたことから、そこから生き方が全く変わって以後、普通に暮らすようになった、というケースもアタッチメントの拡大版かもしれません。

牛や馬は生まれてすぐ立ち上がって歩き出し、人間の子どもは生まれてすぐ全面的に誰か大人に依存して養育される、これはみんな「一人になってはいけませんよ」というメッセージだろうと思います。


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