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絵本の読み聞かせの意味

  • 2021/06/03
ちゅうりっぷぐみのお友達は絵本に入り込んでますね。

それぞれの絵本の面白さ、価値、意味についてはこのサイトのリンクページに貼っている小倉南区のどうぶつ島さんにお問合せすればスゴイ詳しいと思いますよ。

絵本の読み聞かせの意味は少なくとも3つあると思います。

ひとつめは絵本を読み聞かせる大人とのコミュニケーションの意味があると思います。読み聞かせる大人が怖い人だったら子どもたちは大人の方が気になって絵本の世界に入り込めないでしょう。大人の方が一方的に大声のハイテンションでまくしたてていたら、子どもたちはやっぱり大人の方が気になって絵本の世界に入れないでしょう。読み聞かせる大人の声や雰囲気と絵本は一体となって子どもたちに語りかけているのだと思います。そしてイメージの世界に入り込む。

ふたつめは遊びや活動の端緒になることです。前回のシンデレラのお城もそうでしたが、子どもたちの共通イメージを作るのに絵本は最適だと思います。

みっつめは、子どもたちが絵や言葉の表現とかリズムの中に入って、喜怒哀楽そのまんま、ムキ出しの感情表現、例えば泣きわめくとかかみつくとかそういう本能的な自分の世界、そしてある・ない、いい・悪いといった単純な思考、などを徐々に置き換える、というか、自分自身の中にあるイメージとか風景、ものの見方・感じ方の幅を広げている、と思います。

ムキ出しの感情、例えば気持ちが向かなかったりして「お家に帰りたーい!ママがいいー!」と泣きわめく子がいるとすると、それは悪いことではないと思う。

でも大人や思春期の青少年が「お家に帰りたーい!ママがいいー!」とはなかなか社会的に言えない。でも実家に帰りたい気持ちというのは何歳になってもストレスがかかったときとか、思い通りにならないときにけっこう普通にあるのかもしれない。だからといって「実家に帰らせていただきます。」と颯爽と実家に帰るのもイロイロ具合が悪いこともあるかもしれない。

海恋し 潮の遠鳴り数えては 乙女となりし 父母の家 (うみこいし しおのとおなりかぞえては おとめとなりし ちちははのいえ)

与謝野晶子の歌ですが、海沿いの、海の波の音が遠くに聞こえる実家を懐かしく思う気持ち、実家に帰ってみたい気持ちなどがこの短い一言で表現されていて、情景が浮かぶ人には浮かんでその気持ちまでもがわかるんだろうと思います。この気持ちのオオモトは「ママがいいー!」ということだろうと思います。

こうやって歌となると、社会的に拒絶はされないし、不都合もなく、むしろ人としての気持ちが素直に入って胸を打たれる人が多かったため、今に語り継がれているものです。

こういうムキ出しの感情や本能的なものを消化して本人にとっても周囲にとっても破壊的なものから、強いメッセージ性を帯びるものに変換させるもの、これも目に見えないのですが、ここでは「情操」と呼びます。

絵本に触れたり、子どもたちに読み聞かせる大きな意味は、子どもの情操の芽を育んでいく、大人の情操への橋渡しをする、ということだと思います。

アメリカで大規模調査が行われました。知能(IQ:Intelligence Quotient=インテリジェンス)が優れている人がいい暮らしをしているのか、情操(EQ:Emotinal Quotient=エモーショナル)がある人がいい暮らしをしているのか、と視点での追跡調査でした。スタートはそういう目的ではなかったのですが結論として情操がある人がその後の暮らし向きがよかった、という結論でした。

ざっくり書いてるので一部不正確です。










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