青年期までの発達
- 2021/05/29
ちゅうりっぷぐみのお友達は砂のサラサラ感触を確かめて、これからちょっとずつこんなことやってみようかなが芽生えるところ。
保育現場や臨床の場では広く知られているエリクソンの発達段階があります。それぞれの年齢幅でどんな発達課題に直面していかなければならないか、がざっくりわかりやすく把握できるようになっています。(正式の言葉は難しすぎるのでざっくり大まかに書いてます。)
0歳~1歳半ごろ 基本的信頼感 対 基本的不信感
これは大人からお世話をされることによって大人に依存して基本的信頼感を獲得する。放置されると人に対して基本的不信感を抱いてしまう。
1歳半~3歳ころ 自律性 対 恥や疑惑
もうここで自律性が出てきました。これは子どもが「うまくいかないかなー」と思いつつ、失敗を繰り返して大人に受容されることによって「自分でやってみよう」という自律の方向へ成長するけど、失敗して物を壊してしまって厳しく大人に怒られたりすると、人に対して一種の疑心暗鬼みたいな、「この人は何の恥をかかせる人だろう」、という目で人を見ていくように成長する、ということです。
3歳~6歳ころ 積極性 対 罪悪感
「自分でやってみよう」という態度がさらに成長すると、自分で考え判断して試行錯誤する積極性が育まれるようになる、反対に、言われたとおりにしないと怒られたり低評価を受けたり、また人と衝突してついルールに逸脱したりするとペナルティを受けるのではないか、みたいな、消極的にビクビクする方向に成長する、ということです。
6歳ころ~13歳ころ 勤勉性 対 劣等感
物事に取り組もうとする姿勢に成長するか、自分はどうせだめだ、という方向に成長するか。
13歳ころ~22歳ころ アイデンティティ(自己同一性)の確立 対 アイデンティティの不確立
ざっくり言えばアイデンティティは自分はどういう人間でこういう性格でこういう属性だ、みたいな自分というものを自分の中で持っている状態のことです。
アイデンティティが確立されている人というのは普通に寝て起きて仕事している感覚ですか、フレーズが不正確だと思いますけど、逆にアイデンティティが確立されてないとマズイと思います。
自分がどういう人間かわからない、自分は何者なんだろう?、自分はどう思われているんだろう?、今の自分は本当の自分ではないのではないか?、本当の自分って何者なんだろう?、この違和感って偽りの自分のせいではないか?、私って病的で本当の私はもっと健康な私ではないか?、などなど、とにかく自分は自分は自分は、本人にとってもとてもキツイ状態だろうと思います。
アルコールに溺れることもあるでしょうし、アイデンティティが確立されていない人がアルコール依存症の人を助けようとすると、自分がいないとこの人はダメなんだ、という方向に思考して共依存に落ち込んでしまう。互いに群れ合っていつも互いに傷口をなめ合うような関係もそういった人間関係の可能性があると思います。そうしてみると、日常のいたるところにそういった人間関係があって、不必要に私たちの生活を重苦しくしている要因のひとつかもしれません。
児童精神科医の佐々木正美先生の「子どもへのまなざし」という保育者のバイブル的著書にもこの相互依存の問題がわかりやすく指摘されています。
ある程度の年齢に達しているのにもかかわらず、自分がいないとこの子はダメだ、というパターンの共依存もあちこちで問題になっており、よく研修なんかのテーマで出てきます。続きはまた次回に。
保育現場や臨床の場では広く知られているエリクソンの発達段階があります。それぞれの年齢幅でどんな発達課題に直面していかなければならないか、がざっくりわかりやすく把握できるようになっています。(正式の言葉は難しすぎるのでざっくり大まかに書いてます。)
0歳~1歳半ごろ 基本的信頼感 対 基本的不信感
これは大人からお世話をされることによって大人に依存して基本的信頼感を獲得する。放置されると人に対して基本的不信感を抱いてしまう。
1歳半~3歳ころ 自律性 対 恥や疑惑
もうここで自律性が出てきました。これは子どもが「うまくいかないかなー」と思いつつ、失敗を繰り返して大人に受容されることによって「自分でやってみよう」という自律の方向へ成長するけど、失敗して物を壊してしまって厳しく大人に怒られたりすると、人に対して一種の疑心暗鬼みたいな、「この人は何の恥をかかせる人だろう」、という目で人を見ていくように成長する、ということです。
3歳~6歳ころ 積極性 対 罪悪感
「自分でやってみよう」という態度がさらに成長すると、自分で考え判断して試行錯誤する積極性が育まれるようになる、反対に、言われたとおりにしないと怒られたり低評価を受けたり、また人と衝突してついルールに逸脱したりするとペナルティを受けるのではないか、みたいな、消極的にビクビクする方向に成長する、ということです。
6歳ころ~13歳ころ 勤勉性 対 劣等感
物事に取り組もうとする姿勢に成長するか、自分はどうせだめだ、という方向に成長するか。
13歳ころ~22歳ころ アイデンティティ(自己同一性)の確立 対 アイデンティティの不確立
ざっくり言えばアイデンティティは自分はどういう人間でこういう性格でこういう属性だ、みたいな自分というものを自分の中で持っている状態のことです。
アイデンティティが確立されている人というのは普通に寝て起きて仕事している感覚ですか、フレーズが不正確だと思いますけど、逆にアイデンティティが確立されてないとマズイと思います。
自分がどういう人間かわからない、自分は何者なんだろう?、自分はどう思われているんだろう?、今の自分は本当の自分ではないのではないか?、本当の自分って何者なんだろう?、この違和感って偽りの自分のせいではないか?、私って病的で本当の私はもっと健康な私ではないか?、などなど、とにかく自分は自分は自分は、本人にとってもとてもキツイ状態だろうと思います。
アルコールに溺れることもあるでしょうし、アイデンティティが確立されていない人がアルコール依存症の人を助けようとすると、自分がいないとこの人はダメなんだ、という方向に思考して共依存に落ち込んでしまう。互いに群れ合っていつも互いに傷口をなめ合うような関係もそういった人間関係の可能性があると思います。そうしてみると、日常のいたるところにそういった人間関係があって、不必要に私たちの生活を重苦しくしている要因のひとつかもしれません。
児童精神科医の佐々木正美先生の「子どもへのまなざし」という保育者のバイブル的著書にもこの相互依存の問題がわかりやすく指摘されています。
ある程度の年齢に達しているのにもかかわらず、自分がいないとこの子はダメだ、というパターンの共依存もあちこちで問題になっており、よく研修なんかのテーマで出てきます。続きはまた次回に。