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ももぐみさん汽車遊び

  • 2021/05/08
ももぐみのお友達は自分でジョボをつなげてボールを作ったり、線路の上を汽車を走らせて遊んでいます。
例えば、園庭の砂場が毎日位置が変わる、ということはないです。今日は○○ちゃんと砂場で遊ぼう!と外に出ると今日は砂場がなかった・・・ということはありません。
砂場は毎日そこにあるから、子どもたちは何をするか選択できることになります。
決まった物はいつも決まった位置にある、ということは、子どもたちが生活の見通しを持つために必要な環境づくりのひとつで、これはゼロ歳児のときからそうです。
さらに、ジョボや積み木のピースはタテ何センチヨコ何センチとすべて決まっています。積み木では基尺きじゃくといいますが、基尺が決まってなくて各ピースバラバラの長さ大きさだったのでは、子どもたちはジョボで何を作ろうか、積み木で何を積もうかと想像もできないのです。
このように、身の回りのモノやコトが、最初からいろんなことが決まっている、ということが、生活の見通しをつけるうえで、活動を自分たちで展開していくうえで必ず大切なことになってくるのだと思います。
このように見てくると、身の回りのモノやコトが最初から決まっている、もののひとつに子ども同士のゲームのルールがありますし、お部屋で気持ちよく過ごすためのお友達同士のルールがあります。ですからルールを決めるのは安全面や活動を考えて基本的に大人が決めるもの、と考えています。
毎年ですが、ももぐみさんは大人が線路をつなげてあげないと、子どもたちは汽車を走らせて遊ばないそうです。このことから、子どもたちは何を欲しているのでしょうか。
私は子どもたちは「レールを求めている」と思っています。
当たり前の事実ですが、レールの中には本当の線路のピースだってありますし、さきほどの決まった物が決まった場所に置かれていることとか、積み木の基尺だとか、そういうものも含まれると思います。
レールがあるからこそ、子どもたちは見通しを持つことができ、だから安心することができ、次の展開がわかり、自分で意欲を持ち、作り物でもお話合いでも発展させていく、という良いサイクルに入りやすくなるんだと思います。
小学校に入ると算数が始まりますが、算数は身の回りのものには順番や一定の秩序、差、仕組み、法則があることを頭の中で理解しなければなりません。
そのためには、あらかじめ決まった仕組みの中で生活を積み重ねる実体験がとてもとても算数が「わかる」ためには必要なことだと言われます。
保育という大きなくくりのキモのひとつはここにあると考えています。

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