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アングーラ

  • 2021/08/24
写真のアングーラ積み木はネフ社の積み木ですが、これはむしろ算数や数学そのものの世界を目に見える形にしたものです。

小学校の指導要領などに算数の基礎となる力について、数・量・カタチの感覚を養う、ことが書かれていますね。

これは紙の上で鉛筆で書いて教え込もうとしても、なかなか子どもたちには伝わらないことがあります。数・量・形の感覚・センスというのは目に見えないからですね。

一見して目に見えないものだから、後はその子の感覚やセンスに頼るしかなくなる、ここでたくさんの子が算数が何となくピンとこない、わからない、面白くない、つまらないとなり、ひどい場合には自分にはできない、自分は頭が悪いとまで思い込んでしまうことが多い。

こういうのは頭がいい、悪いではなくて、数やカタチ、量といったものを実際に具体的に目で見て手で触って具体的な体験として経験しているか、ということに尽きると思います。

アングーラは数・カタチ・大きさの大小・順番・数列などの算数の世界をそのまんま目に見える形にしたものです。

これを開発したピーター・クラーセン(だったと思います確か)はネフ社の他の積み木も開発していますが、僕たちは既製品としてこれらの積み木を見るので、こんなものがあるのか、とだけ思いがちですが、クラーセンさんはそういうものが閃く一種の天才だと思います。

子どもたちを実際に保育したり、療育の現場にいる方はある程度実感されているのではないかと思いますが、例えばお友達や大人の情緒的なもの、情緒的なやり取りや動きを読み取るのが苦手な子どもは、しばしばこういった順番やカタチがはっきりした秩序そのものを作り出す遊びに没頭します。

この子ってどうしてこうなの?、どうしてこの子はお友達や私の気持ちがわからないんだろう?と思われてしまう子の方がこうした活動にコミットするというのは何か見えてきませんか?

相手がどんな気持ちが想像してごらん、と回答を求められるのが苦手な子もいます、だから自分で主張したいことは相手に表明する、そしてコミュニケーションする、ことの手助けの方をした方がよい子どももいます。逆に、相手の気持ちを細かく察することができて、周りが気になって活動に集中できない子もいます。

どちらがいい子でどちらが悪い子、ではないと思います。どちらもその子の貴重な個性だと思います。大人になってどちらの個性も人の役に立つようになると私は思っています。


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