水遊びから思い出へ
- 2021/07/29
ちゅうりっぷぐみのお友達も水遊びを楽しんでいます。このうちの誰かが、数十年先も思い出としてこの日の水遊びを覚えているかもしれません。
これはひとつの立場ですが、私もそう思いますが、すべての私たちの悩みは対人関係上の悩みである、といいます。
この対人関係上の悩みはというのは、今まで見てきた幼少のころの思い出、きょうだいとの関係などによってその人の基本的な性格が出来上がるときから、もうスタートしていると言ってもよいと思います。
ですので、保育園での子どもたちの過ごし方、活動においては、子どもたちの思い出として残るのは、
・何をするかよりも、むしろ誰と過ごすか
・何を教えてもらうかよりも、むしろ誰から教えてもらうか
・何を食べるかよりも、むしろ誰と一緒に食べるか
の方が早期回想として切り取られて子どもたちの内面に残っていくでしょう。
その人が持つ人生最初の思い出からだいたい7歳くらいまでの思い出をたどれば、だいたいその人の対人関係上のパターンが見えてきます。
対人関係上の悩みがあって、そのパターンに自分で気づいて修正できればいいのですが、なかなかそれがうまくいかないから、これだけ心療内科やカウンセリング現場が忙しくなっているのです。
ですので、子どもたちが過度に競い合い、優劣や他のことで比較し合い、どちらかといえば大人も出来た出来ないとそれをあおり、クラスの中が競合関係になってしまう場というのをなるべく避けたいところです。
ですので、一緒に同じ時間を過ごす大人、お友達の間で受け入れられている感覚があり、互いにルールを守り、互いに必要とされている感覚がある、ことがよい思い出を残す際に大事なことだと思います。