孤立してしまう人
- 2021/08/12
先週は園内の子どもたちで夏祭りウイークでした。
さくらぐみのお友達は年長のひまわりぐみのお友達と一緒に夏祭りの時を楽しみます。
ここで集って楽しむことについて、大人でも気の合う友人などと集まってご飯を食べたりおしゃべりしたり、これ以上楽しい時間はあるのかというくらい「楽しい」と思います。
気の合う、というのは必ずしも価値観や属性などが自分と同じ、ということでもないようです。
ここで、一人でいた方が気がラクだ、という人々が多くなり、また、サークル的なものはあるんだけど、とても少数でその中でしか通用しないような閉鎖的な集まりが目立っている、もしかしたらそちらの方が多いかも、と言われるようになりました。
それはどうしてなのかですが、いくつも理由がありますが、ひとつは対人関係を勝った負けた、支配する人と支配される人、みたいな両極で考えてしまう人が増えた、また、本当は自分に自信がなく知らない人を相手にすると外敵が来たように思ってしまう人が多くなった、とかイロイロ挙げられます。
社会的な環境とか、景気のこととか、背景には根深いものがあるかもしれませんが、どちらにしろ、対人関係を避けていたのでは、外敵に遭遇することもない代わりに、いい人と巡り会うこともありません。
コンプレックスの強い人ほど他者を支配したがる、コンプレックスの強い人ほど他者を見下す、というような特徴がありますが、そもそもどうしてそんな強いコンプレックスが出来るのかといえば、自分で考えたり自分から動いて経験や失敗を得たり、逆にうまくいったりする体験が少ない、ということから来るのは明らかだと思います。
(例えば、自分でできる年齢になっても何でも大人が先回りして子どものすることは代わりにやってあげるのは、「あなたにはできない」という暗示を繰り返し与えることになっているかもしれません。)
大人の世界で、自分で慎重に考えて、自分で注意しながらも、相手のメリットや立場をリスペクトできる人は、なぜかその人がそう望んでいなくてもどんどん人の輪が広がり、黙っていてもいろんな話が入ってきて、いい意味での忙しさが出てくるように見ていて思います。
大人になって急にそんな変身をするのは難しいと思います。できればいい人が集まってくるように、対人関係を保ってそれを広げるには、子どもの時から異年齢で、夏祭りもそうですし、マネをしてされて、の時間を持つ、ということも方法のひとつだなと思いました。