エントリー

 

2022/12/15
Infomation
子どもたちが運動会では玉入れ競争をします。昔から同じみのあの赤と白の玉入れ競争は、そのまま数とか量の体験をしていることになります。

何個赤と白の玉が網に入ったか、見た感じ、こっちの方があっちの方よりどれくらい多い、というのは、専門的な言葉では「未測量の理解」などと呼ぶそうです。

実際にどっちの方にいくつの玉が入っているか、数えたり、それで勝った負けた、喜んだり残念がったりして楽しむ、あの体験がそのまま、子どもたちの数と量の体験になります。

給食の時の年長さんの配膳のような活動も、同じです。

このように、子どもたちが面白いと思う、自分から取り組むことが楽しいと思えるゲームや、日常生活の習慣がそのまま、小学校からの算数学習の土台になっていく、この土台のことを専門用語ではレディネスと呼ぶのですが、園内のいろんな遊びもそうした意味があります。

玉入れも折り紙も、お話合いも、すべて教科学習の入り口になっており、これらの活動をせずに、抽象的なワークや計算ドリルなど一足飛びに子どもたちにさせても、その時、言われた通りのことをその時はできるかもしれませんが、その子の本当の普遍的な応用の効く力として身についているかどうかは、また別の視点で見てみないとわからないと思います。

 

2022/12/14
Infomation
朝は外に出ていると、パラッと少し雨かと思ったら雪でした。

クラスの子どもたちが進級していくにつれて、赤ちゃんの大人への全面依存の状態から、だんだんと言葉も出てくるようになり、少しずつ少しずつ自分でできることも習慣がつけば増えてきます。

そこで大人の方が、ずっと子どもたちを赤ちゃん扱いして、朝から晩まで1人1人に一挙手一投足に至るまでお世話をし続ける、というのは物理的にも無理ですし、子どもたちの方も僕を見て!私も見て!とワーワー各自の大合唱になってクラスがてんてこまいとなってしまうかもしれません。

この状態を脱しようと、大人が子どもたちをお利口さんにしようと、赤ちゃん扱いから、急にしつけが必要だとビシビシ言うことを聞かせようと無理をすると、そこについていけない子どもや快適に園生活を送れない子どもたちが続出して別の問題が発生してしまうでしょう。

ではどうしたらいいのでしょうか。まだ未満児のうちから日課を決めて、子どもたちの生活習慣を大切にする、先生が子どもができることを先回りして代わりにやってあげるというよりは、子どもの興味や関心を誘って、子どもたちがやることを応援する、手助けする、ということを、3歳未満児の時から、お部屋やお外で行う習慣をつけることを目標にすることが第一歩だと思います。

それらの具体的な方法は、それこそたくさんあります。そういった情報も、今はいろんな媒体で見ることが出来るようになりました。

 

2022/12/13
Infomation
寒いお外でも開花が少し遅かったコスモスはまだ綺麗に咲いておりますし、カブやダイコン、キャベツ(だったかな)など、園庭に植えた野菜も成長しております。

こんなに寒いのに、葉っぱが大きくなっていく様子は不思議ですが、びゅうびゅう寒い風が吹く日なんかは、見てると何だかかわいそうでもあり、たくましくもあり、こちらの見方でもどんなふうにでも感じることができそうです。

遠足に行ったり、日々の園庭遊びの中でも、子どもたちはどうしても動く昆虫とか動物とか、また自分自身が走り回ったりと、忙しく過ごしていますが、大人の方が、こうした意識して見てみると確かに不思議だなあ、と思えることを子どもたちに声かけしていくと、以後、子どもたちにアンテナが立つと言いますか、「あ、葉っぱがまた大きくなってるよ!」と指さして自分から大人に知らせてくれるようになります。

最初のきっかけ作りは大人の方なんですね。そう難しいことでもないです、日常の、ささやかなことに目を向ける気持ちがあれば簡単なこともあります。

 

2022/12/12
Infomation
今週からさらに寒くなって、雪も降りそうです。
発表会はお外で雪が降っているかもしれません。

カラスのぱんやさんという絵本がどこの園でも人気の絵本の定番ですが、大人が最初に見たときに、絵の細かいところまでの線の描写にびっくりする方も多いと思います。

カラスのぱんやさんを子どもたちに読み聞かせたときに、細部にわたって絵本の絵がびっしり描写されているものですから、子どもたちにとっては、作者のかこさとしワールドに興味シンシンに細かいところまで観察しています。

もちろんあらすじ・ストーリーも面白いですが、それらがすべて子どもたちの発見とか推測とか、お友達同士のコミュニケーションも誘発します。

もうこれだけで、子どもたちの興味関心は引っ張り出された状況になります。

では、この状況で、からすのぱんやさんに出てくる、このページの森を再現して、からすのぱんやさんごっこをしよう、と子どもたちに持ちかけると、自然とからすのぱんやさんごっこに向けて、子どもたちは動き始めます。

そこで担任が、積み木を使ったり、いろんな物を使って、子どもたちとお話合いをしながら、からすのぱんやさんごっこを進めていきます。

ですから、カラスのぱんやさんごっこをさせなくてなならない、子どもたちに正確にからすのぱんやさんの絵本のセリフを言わせなければならない、ということはありません。

ネライは子どもたちが自分の興味関心からあれこれ動き始めることだからです。

ページ移動