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昆虫図鑑

  • 2021/06/08

すみれぐみのお友達はサーキットに図鑑と虫カゴを持っていろんな昆虫に出会っているみたいですね。昔から「虫のふしぎ」とか「これが日本の昆虫だ!」とか図鑑は変わらず子どもたちに人気ですね。昭和から夏の風物詩みたいになっていますが、虫やトマトのお世話をして興味シンシン観察する年代。

1歳から3歳前半ころまでは、心理的課題として「自律 対 恥、恐れ」の間を行ったりきたりするのだ、という発達段階がありますが、すみれぐみさんの今頃はちょうどそのクライマックスみたいな時期ですね。

1歳ころから「自律」とは早いような気がしますね。これは「自立」ということではなく、「自分で判断する芽を育てるんだ」みたいな意味ですね。

1歳ころの子が積んでる積み木に手を伸ばしたらガシャン!と崩れてしまった、その子は周囲の大人や親の方にすぐ顔を向けて、大人の反応を確かめますね、大人は「いいのよ」という受容的な表情をしたり、「こっちで遊ぼう」など大人がそばでその子の行動に反応していきましょうね、とざっくりそんな意味です。

その子はそうして周囲の大人や親の反応を確かめながら、自分の中で参照枠というか、いいこと悪いことなどを覚えていく、そうして自分が行動するに際してこれはいいことか悪いことか、どこまで具合がいいのか危ないことなのか自分で考えて判断するような大人になっていく、いうことですね。

聞いた感じ当たり前のような気がしますが、子どもが積み木を触ってガシャン!と崩れた、その子が反射的に振り向いたら極端に恐ろしい形相をした大人がいて、ひどく怒鳴られたりすると、その子は積み木がどうのこうのという前に大人を怒らせない方に自分の行動を調整していくでしょう、「恥、恐れ」の感情ですね、逆に何をしても優しい優しい態度だったらその子は何がよくて何が具合が悪いのかわからなくなってしまう。

誤解されがちですが、何でもその子の言うことなすこと優しく受容する、というのはマズイ。その子がイケナイことをしたら「いけません」「それをしてはいけません」ときちんと表情などでその子に伝える必要があります。

また同じように積み木が崩れてその子が大人の方を振り向いたら誰もいなかった、または、その子が手を伸ばして積み木が壊れる前に大人が先回りしてササーと積み木を片付けてしまった、という場合なんかは?

その子が自分の中で何がいいのか悪いのかの枠が育たず、何がどこまでいいことなのか悪いことなのか内容や程度がわからず、何が人から喜ばれ何が人を怒らせるかわからない状態になり、大人になったときに自分で判断せず、いつも人の目を気にするしかやりようがなくなったり、人が見てないからやってもいいだろう、とか、人が見てる前だけいい人になっておこう、とか、逆にいつも対人関係が悪くなるので開き直ってスネた感じの人になったり、あまりよくない未来が造り出されるかもわからない、ということですね。

エリクソンの発達の話は、いろんなシーンで役に立ちます、ネットでもたくさん出ています。

その子は自分で自動的に自分の行動の意味とかルールがわかるようになってなくて、スタートは周囲の大人の態度に依存しているということでもあります。








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