雨からお船を浮かべたい
- 2021/08/21
すみれぐみのお友達は大雨の中、園庭にたまった水を見て、お家に帰るために船を作ろうと言いました。みんなが乗れるくらいの大きさの船で、お家と同じようにテレビをつけよう、という話になり、積み木で船づくりが始まったようです。
さ、ここで3歳児クラスのお友達の問題解決力がひとつ発揮されたようです。
雨といえば水、先日たんぽぽぐみで水が氷になって子どもたちが触っていました。風はこいのぼりや風鈴で感じることができました。夏には土からトマトやナスやオクラが出てきました。年長さんや年中さんはクッキング体験をして注意しながら火をコントロールしてピザを作りました。暑い日が立秋を迎えたとたんにたくさんの水が降ってきました。
水、風、土、火、こういったものをエレメントと呼んで昔からこれらを感じるためにステンドグラスが出来たり万華鏡が出来たり旗が立てられたりしました。これらのエレメントを観察して感じてコントロールして自分たちの生活や楽しみが進歩してきたのです。
火曜日、水曜日、土曜日、日曜日という暦の数え方とか、何かものを観察したり、感じたり、組み立てたり、楽しんだりするときにこれらのエレメントを意識すると、面白いです。
なので、チューリップが咲いていたら絵を描いて壁に貼って終わり、という展開ではなく、土に球根を植えて水をやってお天気の日には芽が出て大きくなるところを楽しんで、花が咲いたら一部は摘み取ってお部屋に飾ろう、と考えるようになったりします。
これらのエレメントからヒントとしてスタートして考えると、保育の活動は難しくないと思います。
雨で海みたいになっているぞ、船を浮かべよう!というのもそれだと思います。
水や風や土やおひさまやそれから成り立つ動植物を感じないで活動をするというのは逆にすごく難しいように思います。例えば、ラジカセをかけてみんなで音楽に合わせて踊る、というのはどうでしょうか。それ自体にどのエレメントもからんでないので、ワンパターンになりがちになると思います。
これを感じ取ることができれば、ほとんど活動の意味はとらえられていると思うんです。
このすみれぐみのお友達もそうですし。