電車ごっこ
- 2021/07/05
ももぐみのお友達はフープで電車ごっこです。
電車ごっこってあちこちで専門の方から取り上げられますが、ごっこ遊びはそれぞれの子が何者かを演じる、というところで大事な意味があると言われます。
成長するにつれて子どもたちはいろんな役割を演じ、自分の中にストックとして貯めていって、大人になるにつれ、それぞれの役割を演じるために様々な「顔」を自分の中から取り出して演じていく、演じていくにつれて、いつしかそれが本当の顔になる、という流れです。
ということは、できるだけ様々な役割遊びをしておいた方が、将来に自分でいろんな顔を取り出すことができるようになる意味があるということにならないかな。
大人の世界だと生活や仕事やいろんな場面でいろんな自分の顔を適度に使い分けているのですが、これがなぜかひとつの顔しかない、とか、この場面でどの顔を使ったらいいかわからない、みたいなストレスはけっこうありふれているように思います。
程度問題ですが、それが極端になるとパーソナリティ障害などと言って自分が何者かわからない、少し場面が変わるとどう人と接触していいかわからない、みたいな状態も(パーソナリティの語源はペルソナ「仮面」)。
どうして自分はこうなんだろう、と考え込んでいまってツライ思いをする状態ですが、普通の人はどうして自分はこうなんだとか、自分のことについてそれほど考えていない、というところだと思います。(考える時間がない、という方が正確かも)
いろんなごっこ遊びはそれ自体みんなが何かを演じているプチ劇みたいなもの、そこから劇遊びに行っても、本当の劇になっても、していることは実は一緒で、子どもたちにとってはやっぱり大切な時間みたいです。